「西洋のピアノ教育」について少しお話ししたいと思います♩
ピアノの教育や指導法は、世界共通のように思われるかもしれませんが、
実はいろいろと違いがあるんですよ☝
その違いというものは、お国柄や各国の文化、生活様式など、
ピアノとはあまり関係ないようなところから生まれています。
特に、ピアノを始めたばかりの「導入期」のピアノ教育に、
日本と西洋では大きな違いがみられます。
ではさっそく西洋の子どものピアノ教育についてお話ししていきたいと思いますが、
その前に。
なぜ「西洋」にこだわるのか、気になりますよね。
それは、
そもそもピアノという楽器が、西洋で生まれた楽器だからです。
西洋人が最初に弾き始め、最初に教え始めたわけであり、
彼らの弾き方や教え方が本来のはずだからです。
それが日本にはどう伝わっているのか、少し知っていただけたらと思います。
ではまず、今の日本の子どものピアノ教育の特徴から☝️
<日本の子どものピアノ教育の特徴>
・1週間に1~3曲
・1曲ずつ丁寧に
・両手にするまで何週間かかける
・教本は1~3冊
・シリーズ本はピックアップして使う…etc.
このように丁寧に、じっくりゆっくりなレッスンが主流かと思います。
対して西洋の子どものピアノ教育はどうかというと・・・
<西洋の子どものピアノ教育の特徴>
・基本的に1週間で曲をチェンジ
・1週間でできるだけたくさんの曲をこなす(10~20曲程度)
・1週目から両手
・☝が可能なくらいのレベルの教本を与える
・教本は何冊も同時進行
・1曲にこだわりすぎない…etc.
生徒が毎週ザーッと曲を弾いていき、先生は聴いているだけ、
というのが基本スタイルなんだそうです。
またやってきてね~くらいで1回のレッスンが終わっていきます。
いかがでしょう。かなりスピード感があり、なんなら少し雑に思うかもしれません。
しかし、これが本来の子どものピアノ教育なんです。
ではなぜこんなに西洋のピアノ教育はスピード感があるのでしょう?
その理由は・・・
西洋では、まず1番最初に、
「楽譜をサラサラ読めるようになること」に
重点を置いているからです。
楽譜をサラサラ読めるようになるには、
たっくさんの大量の音符を読んで、とにかく数をこなす必要があるので、
1曲にこだわるよりも次から次へとどんどん進めていくんです。
表現や内容に目を向けるのは、楽譜がサラサラ読めるようになってからの話なんですね。
たしかに、導入期の楽譜は単純な簡単な曲ばかりなので、そもそも表現も何もないです。(笑)
日本のピアノ教育の“丁寧さ”が、対大人であれば、そんなに問題ではないのですが、
子供が相手となった時には、それが逆効果になってしまうことがあります。
なぜなら。
子どもは楽しいことは何回も続けてやりますが、
つまらないこと、むずかしいことはすぐに飽きてしまうからです。
曲がつまらない、曲が難しいというのが、
練習嫌いやピアノ嫌いになる理由の1つにあります。
それに対して、次々曲が変われば飽きることはないですし、
どんどんクリアしていくのでゲーム感覚で取り組める上に、楽譜を読む力も確実につけられる。
なんて素敵な話でしょうか!(笑)
せっかくピアノに興味をもって習いに来てくれたのに
嫌いになられてしまっては本末転倒ですよね。
そうはならないように、
私は西洋のピアノ教育を取り入れることにより、
しっかりと上達を目指しながら、ピアノが弾ける楽しさを知ってもらおうと思っています。
長くなりましたが、「西洋のピアノ教育」について、
少しご理解いただけましたでしょうか。
とはいえここだけでは伝えきれていないことがまだまだあります!
より詳しいことは、ぜひ直接お話しさせてもらいたいなと思います♪
合わせて、「楽譜をスラスラ読む力」というブログもぜひ一緒に読んでみてください🌹
なぜ楽譜を読む力が大切なのか、お話ししています♪
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